ユネスコ無形文化遺産 早池峰神楽
- ホーム
- ユネスコ無形文化遺産 早池峰神楽
早池峰神楽は大償(おおつぐない)と岳(たけ)の2つの神楽座の総称で、
昭和51年(1976年)5月4日、国の重要無形民俗文化財に指定され、
平成21年(2009年)にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
記録資料等は現存していませんが、岳の早池峰神社に文禄4年(1595年)と記された獅子頭があることや、
大償に早池峰山の修験先達をつとめた山陰家から伝えられたという長享2年(1488年)の神楽伝授書があることから、
その時代にはすでに神楽が存在していたことになり、その初源は南北朝時代にまで遡るものと考えられ、
500年以上の伝統をもつ非常に古い神楽であるといわれています。
また、岳妙泉寺(早池峰神社)の開設が正安2年(1300年)と伝えられているほど早池峰山信仰の歴史が古く、
修験山伏が行った祈祷の舞が神楽となったともいわれています。
岳神楽

岳神楽が伝承されている岳地区は大迫町の中心部から北東に17km。集落としては最も早池峰山の近くに位置します。岳には早池峰の神を奉る早池峰神社があり、岳神楽はその奉納神楽です。地元では、神楽が下閉伊郡や宮古から法印(山伏)によって伝えられたともいわれていますが、資料が現存しないため伝承の由来は定かではありません。
大償神楽

大償神楽の伝承されている大償地区は、岳より12kmほど下流、大迫の中心部からは約5km北に位置します。地区内にある大償神社の奉納神楽です。早池峰開山の祖といわれる田中兵部が建立した田中明神の神主より大償の別当家へ伝えられたものといわれています。
毎月第2日曜日は「神楽の日」
毎月第2日曜日を「神楽の日」として、花巻市大迫交流活性化センター(早池峰ホール)を会場に、岳(たけ)神楽・大償(おおつぐない)神楽、八木巻(やきまき)神楽の3つが月替わりで公演。神々しい舞を間近で観ることができます。
- 時間
- 開場10:00~、開演11:00、閉演15:00頃
(12:00~13:00は休憩) - 入場料
- 1,000円(当日)
- 会場
- 大迫交流活性化センター:早池峰ホール
- 詳細
- チラシ(PDF)
- お問い合わせ
- TEL:0198-48-2111
(大迫神楽の日実行委員会:花巻市大迫総合支所内)
※2025年度は9月〜11月の期間、会場施設修繕工事により休演となります。
花巻駅・新花巻駅・温泉発着の入場券付き観光タクシープラン『神楽号』もぜひご利用ください。
神楽暦(早池峰神楽が舞う年中行事)
名称 | 開催日 | 会場 |
---|---|---|
大償神楽舞初め | 1月2日 | 神楽の館 |
岳神楽舞初め | 1月3日 | 早池峰神社 |
大償神楽春の舞 | 4月下旬 | 神楽の館 |
岳神楽桜の舞 | 5月初旬 | 岳神楽伝承館 |
早池峰神社例大祭宵宮 | 7月31日 | 早池峰神社 |
早池峰神社例大祭 | 8月1日 | 早池峰神社 |
大償神社例大祭 | 9月中旬 | 神楽の館 |
岳神楽舞納め | 12月17日 | 早池峰神社 |
大償神楽舞納め | 12月第3日曜日 | 神楽の館 |
早池峰神楽の資料や歴史が見れる施設
花巻市総合文化財センター
豊かな自然と風土が育んだ『早池峰』の文化をテーマに、早池峰山の自然や、早池峰神楽、太古の人々の暮らしぶりなど、わかりやすく豊富な展示資料で紹介します。
早池峯岳神楽伝承館
早池峰岳神楽が伝承されてきた歴史を神楽道具や映像資料などで紹介する施設。神楽の練習や公演のための舞台を備えます。